●クロアチアの「バザール」は獲得資金を国外展開に投入
●デロイト「新興国市場におけるテック系高成長企業500」に選出
チェコのプライベートエクイティファンド、EMMAキャピタルグループはこのほど、クロアチアのネット通販大手バザール(Bazzar)に出資したと発表した。バザールは獲得した資金で国内販売を強化するほか、南東欧を中心とする国外事業の拡充を図る予定。投資額は明らかにされていない。EMMAの出資後も従来の投資家が株式の過半数を保持する見通し。
バザールは衣料品から生活用品まで20万点以上を取り扱う。登録ユーザー数は数十万人、月間のユニークビジター(サイトの実質の訪問者数)は75万人に上る。
同社は2015年にビクトル・ツィマーマンとターナ・ツィマーマン兄妹によって設立された。19年にはコンサルティング大手デロイトが発表した新興国市場におけるテック系高成長企業500にランク入りし、クロアチア企業ではトップとなる39位に選ばれた。