●日本側はエネルギー、物流、都市環境などの分野で提携を模索
●4日まで開催のEEF、今回も「ロシア・日本ビジネス対話」を予定
9月2日開幕の東方経済会議(EEF)を前に、ロシアのアントン・コビャコフ大統領顧問と上月豊久駐ロシア日本大使が、日ロ間提携に関連する議題について意見を交わした。
EEFを主催するロスコングレス基金の8月25日発表によると、上月大使は、「日本代表団はエネルギー、物流、都市環境などに関連する既存および新規プロジェクトの枠組みの中で、極東地域開発に向けた提携をテーマにロシア側と意見を交わすつもりだ」とEEFへの意欲を語った。また、「EEFが極東関連の問題・課題について決断を下し、ロシア極東地域と日本との持続可能な提携を促進する場となることを願う」と期待を示すとともに、代表団がEEFのビジネスプログラムに積極的に参加していく姿勢であることを明らかにした。
コビャコフ大統領顧問は、東京オリンピック開催を通じて日本が得た経験が『かけがえのない』ものであると強調。国際イベント開催における衛生学的・疫学的安全の確保に役立つという見解を示した。また、「日本は極東におけるロシアの戦略パートナーであり、政治、通商、経済、科学、技術、人道など実務的分野における包括的な協力関係を強化していきたい」と抱負を述べた。そして、日本からの参加者が真摯な姿勢でEEFのビジネス・文化イベントに多く出席してくれるだろうと話し、恒例の「ロシア・日本ビジネス対話」が今回も開かれると付け加えた。
今年のEEFは2日から4日にかけて開かれる。要人も出席するリアル会議と、オンライン会議を組み合わせたハイブリッド会議形式をとる。イベントは全て、EEFのウェブサイトを通じて中継される。また、初の試みとして、ソウル、上海、東京のスタジオを結んだ中継も予定されている。