2021/9/15

自動車

ヤンデックス、年内にモスクワで完全自動運転車の試験開始

この記事の要約

●無人タクシー実用化に向けた最初のステップ●年内の法改正を経て、公道走行の規制が解除される見通しロシアIT大手のヤンデックスは8日、完全自動運転車の公道走行試験を年内にモスクワ市内で開始すると発表した。同社が事業化を目指 […]

●無人タクシー実用化に向けた最初のステップ

●年内の法改正を経て、公道走行の規制が解除される見通し

ロシアIT大手のヤンデックスは8日、完全自動運転車の公道走行試験を年内にモスクワ市内で開始すると発表した。同社が事業化を目指す無人タクシーの実用化に向けた最初の一歩となる。

試験は同市南部ヤセネヴォ地区で実施する。ロシアの法律では、タタルスタン共和国カザン近郊のIT特区イノポリスなどの特例を除き、無人の自動運転車による公道走行は認められていない。これについては年内に行われる法改正により、大都市の特定地域に限定して規制が解除される見通しだ。

ヤンデックスはこれまでにロシア国内のほか、米国およびイスラエルで自動運転車のテストを行ってきた。同社の約170台の自動運転車の試験走行距離は計1,400万キロ以上に上る。

今年7月には自動運転部門のセルフドライビング・グループ(SDG)が料理宅配サービスの米グラブハブと提携し、無人配達ロボットを使ったサービスを米国の大学キャンパスで開始している。