●チェコ科学アカデミー、プラハ大学などが中心となり立ち上げ
●医学・バイオ分野の研究成果の実用化を目指す案件が対象
チェコでこのほど、医療分野の大学発企業を支援するための専門基金が設立された。国営ラジオプラハによると、基金はチェコ科学アカデミー、プラハ大学などが中心となり立ち上げたもので、医薬品、診断技術、医療機器の開発に取り組むベンチャー企業の支援を目的とする。チェコおよび近隣国の学術機関が行う医学・バイオテクノロジー分野の研究成果の実用化を目指すプロジェクトが対象となる。向こう5年間で約20の案件に総額4,500万ユーロを投資する計画だ。
投資資金はバイオテク分野の政策研究所であるi&iプラハと欧州基金(EIF)が共同で拠出する。プラハ大学が設立した技術実用化支援会社「チャールズ大学イノベーション・プラハ(CUIP)」も資金参加する。今後は民間投資家も取り込みたい考えだ。
i&iプラハはプラハ科学アカデミーの有機化学・生化学研究所に拠点を構え、支援対象となる技術の発掘や、その事業化を支援する。