コソボ、暗号通貨法制定へ

●野放しの現状を是正する目的

●北部では発掘用コンピューターが多数設置され電力消費が急増

コソボ議会が年内にも暗号通貨関連法を可決する見通しだ。野放しとなっている現状を正して規制を設け、暗号通貨への投資リスクを軽減する狙い。

現地報道によると、議会経済委員会がこのほど、7月以来の審議を基に草案をまとめ、今週中にも公聴会が開かれる見通しだ。

フェラート・シャラ経済委員長は、「暗号通貨に関連する動きが多いのはコソボ北部だ。電力コストが膨張していることもあり、法整備のきっかけの一つとなった」と話している。

セルビア系住民が多いコソボ北部では、コソボとセルビアの武力衝突が終結した1999年以来、電力料金が徴収できない状況が続いている。これに乗じて、暗号通貨のマイニング(発掘)用コンピューターが多数設置され、電力消費が急増している。

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