トルコの科学者、安価な高性能ソーラーセルを開発

●シリコン基板にGaAs半導体を積層する方法で材料費を抑える

●航空宇宙、防衛産業での利用に期待

トルコでこのほど、高品質が求められる航空宇宙分野や防衛産業向けの安価な薄型ソーラーセルが開発された。一般に同製品にはエネルギー変換効率の高い砒化(ひか)ガリウム(GaAs)が原料に使われているが、トルコのセルはシリコン基板にGaAs半導体を積層する方法を採用。材料費を抑えながら、一般のGaAs半導体に匹敵する性能を実現したという。

開発したのはエスキシェヒル工科大学(ESTU)のウール・セリンジャン(Serincan)教授とムスタファ・クラクチ准教授だ。3年前にトルコ科学技術研究会議(TUBITAK)から助成金を受けてプロジェクトを進めた。すでに国内特許を取得済みだ。

トルコはエルドアン大統領の肝いりで野心的な宇宙開発計画に取り組んでおり、国産の高性能セルが計画推進に役立つと期待されている。

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