ポーランド、アルコール飲料・たばこの課税強化へ

●他のEU加盟国との差を縮めるとともに、消費を抑制する狙い

●課税強化により今後10年で約220億ユーロ規模の増収見込み

ポーランド財務省はこのほど、アルコール飲料とたばこ製品への課税を強化する方針を明らかにした。他の欧州連合(EU)加盟国との差を縮めるとともに、消費を抑制する狙い。

財務省案によると、蒸留酒、ビール、ワインの税率を来年に10%、23~27年に毎年5%引き上げる。また、たばこ製品は来年に最低税率を引き上げたうえで、23~27年まで年10%ずつ引き上げる。

増税による来年の値上がり幅は、ウオッカ(500ミリリットル[ml])で1.5ズロチ、ワイン(750ml)で0.16ズロチ、ビール(500ml)で0.06ズロチ、紙巻きたばこ(20本)で0.3ズロチとされている。

課税強化で税収は来年20億ズロチ(4億3,300万ユーロ)今後10年で合計1,037億ズロチ(220億ユーロ)増加する見通し。また、27年以降の増収額は1年あたり140億ズロチと推定されている。

ポーランドではアルコール飲料やたばこの価格がEU加盟国の中でも低い。財務省によると、アルコール飲料はブルガリア、ルーマニア、ハンガリーに次いで4番目、たばこはブルガリアに次いで2番目に安いという。(1PLN=28.57JPY)

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