台湾とスロバキアが科学技術提携を強化

●航空宇宙分野での活動機会が広がると期待

●台湾経済視察団の同国訪問を機に合意

台湾とスロバキアが科学技術分野における提携を強化する。台湾経済視察団のスロバキア訪問を機に調印された、22日の基本合意によるもので、台湾では宇宙技術プロジェクトへの参加が可能になると期待している。

産官学連携組織の台湾太空産業発展協会と、スロバキアの宇宙開発企業3IPK及びその提携先ディーセントは、基本合意により三者提携に向けた地盤を固めた。3IPKとディーセントは今年2月、新竹科学工業園区(新竹サイエンスパーク)の台湾国家宇宙センター(NSPO)本部を訪問済み。NSPOの支援を受けて、ブロックチェーン・アプリケーションに基づいた概念実証(PoC)プロジェクトを台湾で実施する。このプロジェクトは欧州宇宙機関(ESA)から受託したもので、ブロックチェーン・システムを、宇宙船部品の品質管理向上に活用することを狙っている。

また、新竹サイエンスパークはジリナ大学研究センターと提携することで基本合意した。研究センターは運輸インフラ、先端材料、再生可能エネルギーなどの分野に重点を置いている。台湾は、同センターの学術的知見とサイエンスパークの応用力で実りある提携が実現すると期待している。まずは、ノウハウの共有と人的交流から協力を始める。

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