●トルコは宇宙開発を重要産業に位置付け
●23年の月探査船打ち上げ、28年の月面着陸を目指す
トルコ宇宙局(TUA)は20日、宇宙産業分野での国際競争力確立に向けた2022-26年国家宇宙戦略計画を発表した。当局としての基本方針および政策、中長期目標、実施基準が盛り込まれている。経済大国の仲間入りを目指すトルコは、同分野を経済利益とともに、地球観測や物流アプリケーションの付加価値を創出する重要な産業と位置付けている。
トルコは2018年にTUAを設立し、宇宙事業の実現に本格的に動き出した。イルディリム局長によると、トルコは高性能の通信・監視衛星を整備し、宇宙産業と同インフラ分野における国際プレイヤーを目指している。
今年2月に発表した国家宇宙計画には国際宇宙ステーションへのトルコ人宇宙飛行士の派遣や、国際衛星システム開発への参加に向けたロードマップを明らかにした。なかでも国産ハイブリッドロケットによる月探索計画は自国の技術力を誇示するもので、2023年内に国際提携で打ち上げ、28年の月面着陸を目指している。