●アックユ原発建設に合計で12億ドルを融資
●同原発は2025年に全面稼働の予定
ロシアの金融最大手ズベルバンクがトルコのアックユ原子力発電所プロジェクトに8億ドルを追加融資する。同原発はロシア国営原子力公社(ロスアトム)の現地子会社が建設、運営するトルコ初の原発施設で、ズベルとしても戦略的に重要な融資と位置付けている。2019年の初融資(4億ドル)と同様、返済期間は7年。
トルコは2010年、ロシアと国内原発開発プロジェクトで基本合意した。地中海沿岸メルシン県のアックユで1号機が2018年4月、2号機が20年6月、3号機が今年3月に着工した。総投資額は200億ドルに上る見通し。フル稼働時の年間発電能力は約350億キロワット時で、国内電力需要の1割を供給する計画だ。
アックユ原発会社のデドゥセンコ副社長によると、最後の4号機が10月に建設許可を取得した。トルコ建国100周年となる2023年に全面稼働を目指していたが、1号機のみ同年に稼働し、25年までに残り3機が完工する見通しだ。