●プロジェクトの総額は6億4,000万ユーロ
●同鉄道区間はEUの汎欧州運輸ネットワーク(TEN-T)を構成
欧州復興開発銀行(EBRD)は16日、トルコのイスタンブールとブルガリア国境を結ぶ高速鉄道の建設プロジェクトに対し、1億5,000万ユーロを融資すると発表した。同プロジェクトの総額は6億4,000万ユーロで、残りの資金についてはアジアインフラ投資銀行(AIIB)とトルコ政府が手当てする予定。
今回融資の対象となるのはボスポラス海峡の欧州側にあるイスパルタクレ-チェルケズコイ間67キロメートルの複線区間で、電化されたハルカリ-カピクレ間の路線に含まれる。同区間は欧州連合(EU)の汎欧州運輸ネットワーク(TEN-T)の一部で、EUも加盟前援助スキーム(IPA)を使い協調融資を行っている。同プロジェクトはEU-トルコ間の輸送インフラの改善と貿易活性化のほか、二酸化炭素(CO2)排出量の削減も目指している。
同区間については今後、EBRDの調達基準に従い入札が実施される予定だ。