ロシア版ティックトックの「ヤッピー」が稼働、外国からの影響縮小狙う

●反政府活動家のナヴァルニ氏の関連動画が開発のきっかけ

●プーチン大統領の娘の財団が開発に参加

ロシア国営ガスプロム子会社のガスプロム・メディアは11月29日、短編動画共有プラットフォーム「ヤッピー(Yappy)」を立ち上げた。国外IT大手の影響を低下させる狙い。アップルのアップストア及びグーグルプレイでダウンロードできる。

ヤッピーは、中国のティックトック(TikTok)と似た機能を持ち、60秒以内の縦長動画を共有できる。現地経済紙『コメルサント』によると、プーチン大統領の娘とされるカテリーナ・チホノヴァ氏の運営するイノプラクティカ財団との共同開発という。

ロシアは、ティックトックが「反政府活動家のアレクセイ・ナヴァルニを支援する不認可デモへ参加するよう子どもらを扇動する投稿」の消去を拒んだのを機に、昨年末時点で国内版アプリを開発すると発表した。また、新法に基づき、今年末までにロシア拠点開設をティックトックに義務付けた。

ティックトックはロシアで五指に入る人気ソーシャルメディアの一つ。地場系調査会社メディアスコープによると、月間ユーザー数は4,000万人に上る。

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