スロバキアが緊急事態宣言、2週間のロックダウンを導入

●90日間の国家緊急事態宣言発令に伴い

●ロックダウン中は生活必需品やサービスに関する営業のみ許可

スロバキア政府は11月24日、新型コロナウイルス感染の深刻化に歯止めをかけるため、翌25日から90日間の国家緊急事態宣言を発令した。合わせて2週間のロックダウン(都市封鎖)を行う。10日後に状況と効果を評価分析し、規制措置の延長や、ワクチン接種者と感染回復者に限定した規制緩和などを検討する方針だ。

ロックダウン中営業を許可されるのは、食品、医薬品、金融、ガソリンスタンド、タクシーなどの日常必需品・サービス業および持ち帰りの飲食サービス業。朝5時から深夜1時まで外出禁止となるが、日用必需品の買い物、通勤、通学、通院やワクチン接種のための外出、ペットの散歩(自宅から500メートル以内)、家畜の世話、冠婚葬祭行事への参加などは対象外となる。

在宅勤務ではなく職場に出勤する従業員は、11月29日から年末までワクチン接種か感染回復の証明書、またはテスト陰性結果の提示が義務付けられる。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、スロバキアの完全接種率は45.3%で、欧州連合(EU)加盟国中下から3位。1日当たりの感染者数は1万人を超え、人口比感染率ではEUで最高レベルだ。

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