ロボットの「目」となるセンサーソリューションを開発している。独自開発の3Dセンサーをロボットに組み込み、専用の制御装置とソフトウエアで運用することで、工場や倉庫におけるピッキング作業などの大幅な効率化を実現する。世界中の自動車および部品メーカーをはじめ、電子・電気、機械、鉄鋼やITなど幅広い分野の大手企業に採用実績がある。このほど実施したシリーズBラウンドでは2.100万ドルを調達した。同資金は3Dセンサー技術開発の加速のほか、電子商取引(EC)向けのフルフィルメント(ECのバックヤード業務全般)ソリューションである「Brihtpick」の拡充に振り向ける。
「Brihtpick」は倉庫やダークストアでの作業を自動化するもので、自律型の移動ロボット(AMR)に人工知能(AI)を活用したピッキングソリューションを組み合わせる。システムはモジュール式のため、調整次第でフルフィルメントの規模の大小を問わずに利用可能だ。人による作業と比べ時間を短縮できることから、ニーズが高まりつつある超即配サービスのQコマース(クイックコマース)にも適している。ヤン・ジスカ最高経営責任者(CEO)は同ソリューションについて、「プロセスの最適化、省スペース、人力作業と比較して3~5倍の効率化を実現できる」とメリットを語る。
同社は2013年の設立。スロバキアのほか米国、中国、ドイツに事業拠点を持つ。同社製ピッキングシステムの「Bin Picking Studio」は、トヨタ自動車が導入した川崎重工業のばら積みピッキングロボットに採用されている。
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