●欧州航空安全局(EASA)の規定に準じる
●同車はBMWの1.6ℓエンジン(140馬力)が動力を供給
スロバキアのクライン・ビジョン(Klein Vision)は24日、自社の開発する空飛ぶ車「エアカー」が同国運輸当局から耐空証明を取得したと発表した。欧州航空安全局(EASA)の規定に準じたもので、同社では「大量生産に向けた礎石」と今後の展開に意欲を示している。
クライン・ビジョンによると、200回を超える離着陸を含む70時間の厳しい航空試験を経て耐空証明を受けた。試験では、航空時の安定性が非常に高いことが確認され、操縦士の関与なしに自動で離着陸できる能力も証明されたという。
今回、耐空証明を取得したモデルは2人乗り。独BMWの1.6リッターエンジン(140馬力)が走行・飛行時ともに動力を供給する。離陸速度は時速115キロ、巡航速度は180キロ、路上走行時の最高時速は160キロ強。ボタン一つで3分以内に自動車から飛行機、飛行機から自動車に「変身」する。
クライン・ビジョンではこのほかに、南アのアデプト・エアモーティブ製エンジンを採用した新型機を開発中だ。巡航時速300キロ、航続距離1,000キロを予定しており、12カ月以内の耐空証明取得を目指す。