●露データセンター業界における資金調達として過去最大規模
●イクセレレートは業界第3位
ロシアのデータセンター大手イクセレレート(IXcellerate)が、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ政府系ファンドのムバダラ、ロシア直接投資基金(RDIF)、国内IT大手のズベルから約1億9,000万米ドルを調達した。ロシアのデータセンター業界における資金調達としては過去最大規模だ。資金はモスクワの2カ所にあるデータセンター強化に充てる。
イクセレレートは2011年の創業。「モスクワ北」、「モスクワ南」の2拠点を運営する。今回の資金で両キャンパスの能力を拡大するとともに、電力消費の効率を高め、欧州でも有数のデータセンターに強化する。
イクセレレートは2012年に国際金融公社(IFC)から260万ドル、17年に米ゴールドマン・サックスから1,500万ドルを調達している。20年にスイスのフレンチ・パートナーズから受け入れた投資額は公表されていない。
地元の電気通信・IT・メディア調査会社IKSコンサルティングによると、ロシア・データセンター市場は上位5社が合計57%を握っている。トップはロステレコムで、これにデータプロ、イクセレレート、セレクテル、MTSが続く。