インテリアデザイン用のコンピュータービジョン/AR(拡張現実)技術を開発している。オンラインのDIY市場にB2B2C(企業個人間仲介取引)ソリューションを提供することにより、仕上げ材の売上げ増加と取引サイクルの短縮を実現するとともに、消費者に独自のユーザー体験を提供する。このほど行ったシードラウンドでは110万ユーロを調達した。資金は市場地位の強化と、欧州での事業拡大に振り向ける。
同社のソリューションは、自宅のリフォームなどを考えている消費者が塗料や壁装材、フローリングを実際の空間に重ね合わせて視覚化し、使用感をイメージできるようにするもの。ユーザーは同社のシステムが統合された小売事業者のサイトを通じ、スマホやパソコンでメーカーの製品を仮想的にしつらえてみることができる。自己学習型のニューラルネットワークを用いて顧客の嗜好に合った情報やサービスを継続的に提供することで、他社との差別化を図っている。
同社は2018年の設立。現在、月当たり10万人に対し、100万を超えるレンダリング(コンピューターグラフィックによる実物同様の3D画像)を提供している。収益の55%は米国と西欧諸国、20%は東欧が占める。
オンラインのインテリアデザインサービスの需要はコロナ下で在宅時間が増えたことにより拡大している。市場調査大手リサーチ・アンド・マーケットによると、同分野の市場規模は2020年に1,507億ドルだったのが、27年までに7.8%の年平均成長率(CAGR)で成長し、2,554億ドルに達する見込みだ。とりわけ住宅関連は同年までに1,571億ドル(CAGR8.1%)を記録すると予測している。
Wizart
Hrodna Hrodnenskaja, Belarus
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