イスラエルのバッテリー開発企業、2,700万ドルを調達

●電極形状を立体化することで二次電池を高性能化

●EVなどへの応用を加速させ、24年の商業化を目指す

バッテリー開発に取り組むイスラエルのスタートアップ企業アディオニクス(Addionics)は1月25日、シリーズAラウンドで2,700万米ドルを調達したと発表した。この資金を用いて自社技術の性能を向上させ、電動車(EV)を始めとする工業製品への応用を加速させる。2024年の商業化を目指す。

アディオニクスは2017年の創業。電極形状を立体化することで二次電池の性能、容量、充電時間、寿命の向上を目指している。すでに大量生産に応用できる生産法を生み出し、特許を取得した。バッテリーの化学成分を選ばないため、現存するバッテリーはもちろん、これから開発されるものにも応用できる。また、価格競争力でも既存製品に勝るとも劣らないという。

今回の調達ラウンドでは、イスラエルの投資会社ディープ・インサイトとカタリスト・ファンド、デレク・モータースおよびドイツ銀行現地子会社のボアズ・シュヴァルツ社長がリードインベスターを務めた。このほか、米ノヴェリス、加マグナ・インターナショナル、JX金属なども投資した。

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