露ズベルバンク、欧州子会社が破綻へ=ECB

●オーストリア、クロアチア、スロベニアの子会社が対象

●「地政学的な緊張」で預金流出が加速=ECB

欧州中央銀行(ECB)は2月28日、ロシア金融最大手の政府系ズベルバンクの欧州子会社がウクライナ情勢を巡る「地政学的な緊張」で預金流出が加速しており、「(すでに)破綻しているか、破綻が見込まれる」とする声明を発表した。

対象となるのはオーストリアのウィーンに本社があるズベルバンク・ヨーロッパと、同行のクロアチア、スロベニアの子会社。預金が大量に流出し、流動性が悪化していることから、破綻の危機にある。

これを受けて、EUの銀行の破綻処理を担うECBの「単一破綻処理委員会(SRB)」は3行に支払い猶予(モラトリアム)を適用したという。

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