●IT大手エマソン開発の発電所運営用プラットフォームに統合
●コズロドイ原発はロシア型PWR2基で国内総発電量の35%を賄う
米原子炉製造大手ウエスチングハウスのスウェーデン子会社、ウエスチングハウス・エレクトリック・スウェーデンはこのほど、ブルガリアのコズロドイ原発のサイバーセキュリティシステムの設計と導入に関する事業を受注したと発表した。同原発で用いられている発電所運営用プラットフォーム「Ovation DCS」にセキュリティシステムを統合していく。3月に着手し、来年10月に終了する見通し。
「Ovation DCS」を開発したIT大手エマソンによると、同プラットフォームと統合可能なセキュリティシステムはウエスチングハウスの製品のみとなる。
コズロドイ原発はブルガリア唯一の原子力発電施設で、ロシア型加圧水型炉(PWR)2基で同国の総発電量の35%を賄っている。政府は同原発への原子炉増設を検討しており、昨年1月にロシア製の機器を使い建設する可能性を検討すると表明していた。