グーグル、ワルシャワのオフィス集積地購入に7億ドル

●同社のクラウドハブが入居するオフィスコンプレックスを購入

●ウクライナ難民の支援活動も行う予定

米グーグルは7日、同社として欧州最大のクラウドテクノロジー開発センター(クラウドリージョン)が拠点を構えるワルシャワのオフィスコンプレックス(集積地)を購入すると発表した。同コンプレックスを購入し開発を継続するために27億ズロチ(約7億ドル)を投資する考えだ。

ワルシャワのクラウドリージョンはグーグル初の中東欧拠点として昨年4月に開所した。同社のクラウドサービスへのアクセス待ち時間の短縮など、同地域のユーザーの利便性向上が目的だ。投資額は20億米ドル。

グーグルは今回の発表に合わせ、ロシアによるウクライナ攻撃の罹災者を支援するため、物資と避難場所を提供する考えを明らかにした。ワルシャワ東部のプラガ地区にある同社スタートアップキャンパスで、地元の非政府組織(NGO)がウクライナ難民の支援活動を行う計画だ。

ブルゼジンスキー在ポーランド米国大使は、グーグルのワルシャワでの新投資には、同国の若者の教育水準が高く、テクノロジーの知識が豊富なことが重要な要因であることを指摘。また、ロシアによるウクライナ攻撃の深刻な状況に関連し、米国がポーランドに協力することを明言し、両国の関係が政治、民間レベルで密接であることを強調した。(1PLN=26.67JPY)

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