ポーランド初の「不整脈治療用ロボット」導入

●米ステレオタクシスの磁気誘導システム「ジェネシス」を導入

●治療に活用することで、正確性・安全性を高める

米先端医療機器メーカーのステレオタクシス(Stereotaxis)は24日、同社が開発したロボット磁気誘導システム「ジェネシス」がポーランドの国立心臓学研究所で導入されたと発表した。不整脈患者に対するカテーテルアブレーション治療に用いるもので、ポーランドで初の導入例となる。

ジェネシスは、不整脈の低侵襲治療法として広く行われているカテーテルアブレーション治療(心筋焼灼[しょうやく]術)にロボットを活用することで、正確性・安全性を高める目的で開発された。

不整脈には通常よりも脈が速くなる「頻脈」や、反対に遅くなる「徐脈」、脈が途中で飛ぶ「期外収縮」などがある。治療しないまま放置されると、脳梗塞や心不全、心停止発作のリスクが大きく高まることが知られている。

2019年の調査ではワルシャワに住む20~65歳の3.8%に不整脈があり、65歳超ではこの割合が18.6%に上昇する。これを全国に当てはめると、200万人の不整脈患者がいる計算となる。

上部へスクロール