●投資額は1,250万ユーロ、軽量素材製の内装部品を生産
●短・中距離旅客機の分野で需要急増、工場拡張も計画
オーストリアの航空機部品メーカー、フィッシャー・アドバンスト・コンポジット・コンポーネント(FACC)は23日、クロアチアで内装部品工場の稼働を開始したと発表した。投資額は1,250万ユーロ。旅客機やビジネスジェットのキャビン向けに軽量素材製の部品を生産する。
工場の立地は首都ザグレブ近郊のヤコヴィエにある工業団地で、敷地面積は12.8ヘクタール。短・中距離旅客機の分野で需要が急増しており、部品組み立てと物流関連で拡張を計画している。これに合わせ、150人の従業員を将来的に3倍に増やす予定。
同社は2019年6月、クロアチア工場建設計画を発表した。当初は投資額3,000万ユーロ、新規雇用600人、21年上期の稼働を予定していたが、新型コロナウイルスの流行を受けて計画を修正した。クロアチアでは15年以来、機体の表面仕上げや塗装、組み立てを手掛けるエニコン・エアロスペースと取引関係がある。
FACCには中国の国営航空機メーカー、中国航空工業集団公司(AVIC)が55.5%を出資している。