フォード・オトサン、電動小型商用車の生産開始

●自動車大手がトルコで純電動車を量産するのはこれが初めて

●北西部のコジャエリ工場から欧州市場へ出荷

米フォードとトルコ複合企業コチ・ホールディングの合弁会社であるフォード・オトサンは7日、電動小型商用車「Eトランジット」の生産を開始したと発表した。自動車大手がトルコで純電動車を量産するのは初めて。北西部のコジャエリ工場から欧州市場へ出荷する。電動車の生産に向けた投資額は20億ユーロで、同工場の年産能力は45万5,000台から65万台に拡大した。

フォード・オトサンによると、「Eトランジット」の欧州受注台数は5,000台を超えている。同社は公式発表前から既に生産にとりかかっていたもようで、欧州全土へ向けて、即時出荷を開始する。これと同時に、クラウドベースのバッテリー・フリート管理サービス「フォード・プロ」も稼働する。

「Eトランジット」は車長、車高、ホイールベース、シングル/ダブルキャブを組み合わせ、全25仕様のなかから選べる。いずれの場合も駆動用バッテリーの容量は77キロワット時(kWh、正味68kWh)。最大航続距離は317キロだが、仕様や載荷重量、運転の仕方で差が出る。11キロワット(kW)の普通充電では8.2時間、最大115kWの急速充電では15%から80%まで34分で充電できる。最大積載量は0.7~1.6トン、車両総重量は3.5~4.25トン。

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