●電動アジマススラスターの「アジポッド(Azipod)」を供給
●2025年から27年にかけ、フェリー3隻に順次納入
スイスの重電大手ABBはこのほど、ポーランドの造船会社レモントバ(Remontowa)からフェリー用の電動推進システムを受注したと発表した。2025年から27年にかけて、フェリー3隻に順次納入していく。取引額は明らかにしていない。
フェリーの全長はいずれも195メートルで、最大積載量は乗客400名、トラック200台。各フェリーは、推進装置として出力7.5ギガワット(GW)の電動アジマススラスター(360度旋回が可能なスクリュー部品)であるABBの「アジポッド(Azipod)」を2基搭載する。またABB独自の出力・エネルギー管理システム(PEMS)により燃料エンジンと電動モーターの利用を最適化し、運用効率の向上や二酸化炭素(CO2)排出量の削減につなげる。接岸時に充電するためのプラグイン用設備も装備する。
完成したフェリーはバルト海で就航する予定。