ハンガリーMOL、プラスチック再生の国内大手を買収

●MOLのリサイクルプラスチック製品生産量は年4万トンに拡大

●同社は中東欧における循環型経済の関連事業を強化

ハンガリー石油最大手MOLはこのほど、同国のプラスチック再生企業大手リマト(ReMat)を買収したと発表した。通常ゴミや産業廃棄物からプラスチック顆粒を生産する同社の買収により、MOLのリサイクルプラスチック製品の生産量は年間4万トンまで増える見通し。MOLは中東欧における循環型経済(サーキュラーエコノミー)の関連事業の強化に向け、リサイクル関連企業の買収や戦略的提携関係の構築を進めている。

MOLは昨年2月、持続可能な社会に貢献するための長期戦略『シェイプ・トゥモローMOLグループ2030+』を発表し、循環型経済を自社の事業に取り込んでいく方針を示した。今後5年間で循環型経済やグリーン経済の関連事業に10億ドルを投資する方針だ。

同社は2019年にドイツのプラスチック再生企業、オーロラ・クンストストッフを買収したほか、プラスチック廃棄物から高品質のポリマーを生産する技術を持つ独APKと戦略提携を進めることで合意している。最近ではスイスの化学品商社メラクシス(Meraxis)とリサイクルを通じたポリオレフィンの生産で協力することで合意した。

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