●ロッドバン社は国内農業分野のデジタル化で主導的な役割
●ユーアイパスのディネスCEOは農業分野に初投資
ルーマニアのビジネスソフト大手ユーアイパス(UiPath)の共同設立者兼最高経営責任者(CEO)であるダニエル・ディネス氏が4月初め、傘下の投資会社アイスヴァルカン(Ice Vulcan)プロパティーズを通してルーマニアの農業ビジネス会社、ロッドバン(RodBun)の資本シェア9.57%を取得した。ユーアイパスの国際事業税務副責任者のイオヌート・サース氏も0.23%を取得した。
ロッドバンは2001年の設立で、地元農業者向けに多様なITソリューションを提供している。ディネス氏は、同社が国内農業分野のデジタル化で主導的な役割を果たし、食品生産流通システムの強靭化、効率化に貢献できると見込んで投資した。ブカレスト証券取引所で将来、株式公開することも想定している。
ディネス氏はルーマニア企業の中南欧市場での成長を支援する目的で戦略的に投資している。農業では今後、調査、イノベーション、デジタル技術、持続可能性という観点が重要になると考え、今回初めて農業分野に投資した。