●取引額は4,000万米ドルに上るもよう
●スエフルによる企業買収は昨年8月以来4社め
バンやバスなどの配車サービスを手がけるスエフル(Swvl)は25日、トルコ同業のヴォルト・ラインズ(Volt Lines)を買収することで合意したと発表した。スエフルの企業買収は昨年8月以来4社めだ。取引額は未公表だが、米ブルームバーグ通信が消息筋の情報として伝えたところによると4,000万米ドルに上る。スエフルはこれに加え、ヴォルトの事業拡大に2,500万ドルを投資する。4-6月期(第2四半期)中に手続きが完了する見込みだ。
ヴォルトは2018年の創業。便利かつ手ごろな値段で従業員の通勤の足を確保しようという企業(雇用主)を対象にサービスを提供する。月極めユーザーとして、米モンデリーズ、伊ピレリ、米メットライフなど110社以上が名を連ねる。
買収後、ヴォルトのイスタンブール研究開発(R&D)拠点はスエフルのグローバル技術センターに改組される。
スエフルは17年にエジプトで起業し、20年にドバイに本社を移した。去年8月に西ショトル(Shotl)、11月に南米のヴァイアプールを買収したほか、先月には独ドアツードアの取得を発表した。今月1日には特別目的買収会社(SPAC)クイーンズ・ギャンビット・グロース・キャピタルとの合併を通じ、米ナスダックに上場した。