イスラエル政府、先端技術開発に5,400万シェケル助成

●ロボットと自動運転技術の研究開発事業を支援

●政府の産学提携支援プログラム「MAGNET」の一環

イスラエルのイノベーション当局が、ヒューマンロボットインタラクション(HRI)と自動運転フリートの指揮統制ソリューションの研究開発(R&D)に5,400万シェケル(1,774万米ドル)を支出する。政府の産学提携支援プログラム「MAGNET」の一環で、それぞれの分野でR&Dを進める2つのコンソーシアムに資金を配分する。

HRIコンソーシアムは今月、活動を開始した。ロボット開発用プラットフォーム「ROS(Robot Operating System)」を活用し、ロボットの社会能力を開発するとともに、運用環境に対応する能力を装備することを目的としている。国内からインテューイション・ロボティクス、ディープラーニング・ロボティクス、シームレスビジョンといった企業や、ベン・ブリオン大学、バル・イラン大学、テルアビブ大学、イスラエル工科大学(テクニオン)、ライヒマン大学などの学術機関が参加する。また、米国立標準技術研究所(NIST)や韓国・サムスン電子もオブザーバー参加を希望している。

もう一つのコンソーシアム「ADROMDA(Remote control of autonomous fleets)」は1年半前に始動し、今回の助成金獲得でさらに1年半、R&Dを継続する。自動運転フリートの遠隔管理技術を開発する。特に、帯域幅の制約や、サイバーセキュリティ、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)といった課題に取り組む。企業では、ドライブU、エムプレスト(mPrest)、コニャータ(Cognata)、R-GO, エルビットC4I・アンド・サイバーなど、学術機関ではベン・グリオン大学、ハイファ大学、テクニオン、アリエル大学が参加する。

上部へスクロール