自動運転のモービルアイ、新センシングシステムでエルサレム実証走行

●エルサレムの複雑な道路を夜間走行できることを実証

●「ロボタクシー」の運用に向けて大きく前進したと評価

米インテルのイスラエル子会社モービルアイはこのほど、新しいセンシングシステム「トゥルー・リダンダンシー」を搭載した自動運転車がエルサレムの混み合う道路を自力で運転する様子をノーカット動画として公開した。エルサレムの複雑な道路を夜間走行できることがわかり、イスラエルとドイツにおける自動運転の「ロボタクシー」の運用に向けて大きく前進したと評価している。

モービルアイによると、「トゥルー・リダンダンシー」は従来のシステムと異なり、2つの独立したサブシステムから成る。1つはカメラのみ、もう1つはLiDAR・レーダーを組み合わせたサブシステムだ。各々が独立して機能するため、誤認の頻度が低くなると説明している。

動画は40分で、◇歩道・自転車道のない交差点で左折する前にドライバーに確認を求める◇交通規則を無視して道路を横断する歩行者をよける◇他のドライバーが規則違反してもスムーズに対応◇多数の信号がある交差点でUターン◇対向車線側へ避けて駐車車両の横を通過◇人通りもある環状交差点を通過――をやってのけたという。

モービルアイは年内にドイツとイスラエルでロボタクシー・サービスを開始する計画で、両国で営業に必要な許可申請手続きを行っている。自社の自動運転システム「モービルアイ・ドライブ」に新しいセンシングシステムが加わり、実用化までの距離がぐっと縮まったと手ごたえを感じている。

上部へスクロール