●半導体・バイオ・電動車など様々な先端分野に資金を投じる
●投資対象は台湾と中東欧諸国の双方
台湾の政府系ベンチャーキャピタル企業、台杉投資(タイワニア・キャピタル)は25日、政府が開設する中東欧投資基金(CEEファンド)の運用を担当すると発表した。新型コロナ対策などにおけるこれまでの協力関係を深め、堅固なサプライチェーンを築き、欧州の民主主義国との経済的な結びつきを強化するねらい。
基金の規模は当初2億米ドル。主に半導体、バイオテクノロジー、航空宇宙、フィンテック、電動車、レーザー光学などの先端分野に資金が投じられることになる。
国別ではリトアニア、スロバキア、チェコに重点を置き、台湾と中東欧の双方が投資対象となる。助成、融資は行わない。台湾企業の対中東欧投資のほか、中東欧企業と台湾企業の合弁事業、技術・サプライチェーン提携などを視野に入れる。
現行では、◇中東欧のスタートアップを台湾に招き、実習機会や、事業立ち上げ支援を提供する◇相互投資・交流の場の提供◇対中東欧投資を促進するイベントの開催――などが計画されている。