ポーランド・リトアニア天然ガス接続管が稼働

●露の対ポーランド供給停止に対応する措置

●GIPLを通じ、年間需要の10%分の20億立方メートルを調達可能

ポーランドとリトアニアを結ぶ天然ガス輸送接続管(GIPL)が4月30日、稼働した。ロシアが27日、対ポーランド供給を急遽止めたのに対応する措置だ。ポーランドはこれにより、年間需要の10%に当たる20億立方メートルをリトアニアから調達できるようになる。GIPLがフル稼働に移行するのは10月となる見通し。

GIPLは全長が580キロメートルで、2020年に着工した。ガスを融通しあえる体制を作り、両国を含むバルト海沿岸諸国のエネルギー安全保障を向上させるためだ。

同じ目的で、ポーランドとスロバキアの間でも、接続管の敷設工事が進んでいる。スロバキアにとっては、ポーランドの液化天然ガス(LNG)受入基地を経由することで、ロシア以外の国からの調達が可能になる。

チェコもポーランドを経由したガス調達に関心を示している。27日には、フィアラ首相からポーランドのマゾヴィエツキ首相に支援の要請があったという。

上部へスクロール