新興EVメーカーのアライバル、ロシア事業から撤退

●創業者のロシア人実業家はウクライナ戦争に反対を明言

●将来、同国事業を再開する計画はないという

英国の新興電動車(EV)メーカー、アライバル(Arrival)がロシアから事業撤退する。英『フィナンシャル・タイムズ』主催の国際イベント「フューチャー・オブ・ザ・カー」で、トム・エルヴィッジEV担当副社長が明らかにしたもので、2月末にロシアがウクライナに軍事侵攻した後、ロシアからの撤退準備を進めていた。事業閉鎖には数カ月かかるもようだ。将来、同国事業を再開する計画はないという。

アライバルの創業者であるロシア人実業家のデニス・スヴェルドロフ氏は、プーチン大統領のもとで通信・マスメディア副大臣を務めた経験があるが、同氏はウクライナ戦争に反対であることを明言していた。ロシアにはソフトウエア開発部門があるが、ジョージアの首都トビリシに新拠点を設け、従業員の多くがすでに移動しているという。

ロシアでEV市場が確立するには時間がかかるとの判断から、アライバルは2015年、英国で設立された。電動の配送用商用車(バン)、バス、配車サービス用乗用車の開発・製造に注力している。英国と米国にマイクロ工場を建設し、現在、生産準備を進めている。英国ビスター工場では数カ月内にバンの生産を開始するという。昨年3月の米ナスダック上場時、企業時価136億ドルと評価された。