ポーランド、バルト海FSRUの能力倍増も

●チェコとスロバキアのLNG調達への関心を受けたもの

●実現すれば再ガス化能力は年120億立方メートルに拡大

ポーランドのアナ・モスクヴァ・エネルギー相は5月30日、グダニスク近郊で整備を予定する浮体式液化天然ガス(LNG)貯蔵・再ガス化設備(FSRU)の能力を倍増する用意があることを明らかにした。ロシア産天然資源への依存脱却に向け、チェコとスロバキアがLNG調達に関心を示しているためだ。ただし、これはポーランドの提案であり、具体化するかどうかは両国の判断だと断った。

ポーランドはグダニスクに近いバルト海上で2026年からFSRUを1隻運営する計画だ。再ガス化能力は年間60億立方メートルだが、チェコとスロバキアの意向次第ではもう1隻増やし、年間能力を120億立方メートルへ引き上げることも可能としている。

ポーランドはすでに シフィノウイシチェ港にLNG受入基地を持つ。同基地の受け入れ能力は62億立方メートル。