ポーランドのサットレヴ、国内南西部にナノ衛星工場

●2025年末までに数百基の年間生産能力を整備

●2026年までに1,000台の打ち上げを目指す

ポーランドの衛星技術会社サットレヴ(SatRev)が国内南西部レグニツァに超小型衛星(ナノ衛星)の製造拠点を計画している。立地はレグニツァ特別経済地区(LSEZ)で、先ごろ投資合意を交わした。2025年末までに数百基の年間生産能力を整備し、26年までに1,000台の打ち上げを目指す。欧州の衛星市場全体の生産能力向上に貢献するとともに、100%再生可能エネルギーで製造した衛星を世界に先駆け提供する考えだ。

工場の敷地面積は1,100平方メートル超で、このうち空気清浄度が管理されたクリーンルームとクリーンボックス(280平方メートル)は来年の完成を計画する。工場建設プロジェクトの準備段階が終わり次第、次の段階として用地取得、資金調達、請負業者の選出を行う。LSEZでの投資に対して税控除などの公的助成を受ける予定だ。

サットレヴは2016年の設立で、軽量小型衛星の設計、製造および地球観測用光学衛星と宇宙プログラムのミッション運用を行っている。JRホールディング、インフィニ、ニューバーグ、テックインベストグループなど地元ベンチャーキャピタルファンドのほか、政府系イノベーション促進機関NCBiRの科学スタートアップファンディング・プログラムからも投資を受けている。

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