●株主に対し、約330万ユーロでの買収を提案
●GOAPは「Qubino」ブランドのスマートホームデバイスで知られる
ブルガリアのIoT(モノのインターネット)機器メーカー、アルテルコ(Allterco)がスロベニア同業GOAPの買収を計画している。同社が8日ブルガリア証券取引所に届け出たもので、すでにGOAPの株主に買収価格約330万ユーロでの買収を提案している。同社の買収により消費者・事業者向けの商品ポートフォリオを拡大するとともに、オートメーション分野のニッチ市場への進出、地盤拡大を狙う。
GOAPは1990年の設立で、ホームオートメーション用モジュールおよびシステムのソリューションを提供する。「クビノ(Qubino)」ブランドでのZ波無線プロトコルを採用したスマートホームデバイスが広く知られるほか、クルーズ船のオートメーション機器では50%の市場シェアを持つという。
アルテルコはホームオートメーション機器、スマートウォッチ、子供の見守り用トラッカーなどのIoT機器および関連サービスを提供している。2021年の売上高は5,950万レフ(約3,040万ユーロ)で、前年比51%の大幅増収となった。米国でのロボティクス事業の新製品開発と生産能力拡充、新市場の開拓のため、今年3月に新株発行で増資を行った。(1BGN=1.64JPY)