トルコ製薬大手、米アムジェンのトルコ子会社を買収

●株式シェア99.96%を1億3,500万ドルで取得

●買収により医薬品、バイオシミラー、有効成分の生産を増強

トルコ製薬大手のエジザージュバシュ(Eczacibasi)は6月29日、米アムジェンのトルコ子会社、ジェンセンタ(Gensenta)の買収で合意したと発表した。株式シェア99.96%を1億3,500万ドルで取得する。トルコ競争当局の承認を得て取引を完了させる。

エジザージュバシュはトルコ国内および国際ヘルスケア市場での画期的な新薬の提供と製品ポートフォリオの拡大を目指している。ジェンセンタ買収により、医薬品、バイオ後発医薬品(バイオシミラー)、有効成分の生産能力を増強するとともに、輸出拡大も図る。

アムジェンは2012年、ジェンセンタの前進であるトルコの老舗製薬メーカー、ムスタファ・ネヴザトファーマシューティカルズを買収し、20年にジェンセンタに社名変更した。国内の有力製薬会社の1つで、凍結乾燥アンプルなどの主力製品を輸出している。ペニシリン系のほか、非ステロイド性抗炎症薬の1種であるエトドラクや有効成分も製造している。

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