●トラック製造のイベコAMTの保有株33%を現地合弁相手に譲渡
●イベコは2月のウクライナ戦争開始以降、合弁事業を停止
伊商用車大手のイベコはロシアの合弁事業を解消し、同国から撤退する。ウクライナへの軍事侵攻を受けた措置。すでに合弁会社イベコAMTの保有株33%を合弁相手に譲渡した。ゲリット・マルクス最高経営責任者(CEO)が13日、明らかにした。
イベコは2月のウクライナ戦争開始以降、合弁事業を停止していた。今年は年間で600~700台のトラックを生産する予定だった。今回の取引額は明らかにされておらず、マルクスCEOは「ことは金額の問題ではない」と述べた。
イベコAMTの前身のイベコ・ウラルアズは1994年、イベコとウラル自動車工場(UralAZ)、国営ガスプロムの3社の均等出資で設立された。ロシア中南部チェリャビンスク州のミアスに拠点を構え、年産能力は5,000台。イベコのライセンスで国内ニーズを踏まえたモデルを生産している。