●同社はAIとMLを利用し、新型コロナ用のRT-PRC方式を改良
●同方式は同国における新型コロナ遺伝子解析の半数に利用
メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン開発を迅速化するシステムを手がけるポーランドの新興企業ディープフレア(Deepflare)が、プレシードラウンドで150万ユーロを調達した。資金は欧州連合(EU)、英国、米国など外国での開発事業に投じる。
ディープフレアは2020年、人工知能(AI)・機械学習(ML)を利用して、新型コロナ用の逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PRC)方式を改良することに貢献した。同方式は、ポーランドにおける新型コロナ遺伝子解析の約50%に用いられている。
現在は、自社の予測技術で、他の病気のmRNAワクチン・治療薬開発を後押しすることを目指している。
今回の調達では、投資家と政府が資金を提供した。独サンフィッシュ・パートナーズ、エストニアのレモネードスタンドのほか、エンジェル投資家のプシェメク・コヴァルチク、シモン・シプニエヴィツの両氏が投資し、ポーランド研究開発センターとポーランド開発基金が助成を決めた。