●ソフト開発・テストなどの専門家150人を新たに雇用
●欧州各地の開発センターと連携し、世界市場に製品を供給
仏鉄道車両大手アルストムは13日、ポーランドのカトヴィツェにあるデジタル製品エンジニアリングセンターを強化すると発表した。ソフトウエア開発・テストなどのIT専門家150人を新たに雇用する方針だ。
スヴァボミル・ツィザ(Cyza)ポーランド事業取締役は、「鉄道交通管理システムはスムーズな鉄道の運行や自動化・デジタル化に欠かせない。目立たない存在だが、重要性は機関車・車両製造と同じ」と話し、カトヴィツェセンター拡張を、外国における信号システムのさらなる普及に向けた準備と位置付けた。同センターは、イタリア、スウェーデン、ベルギーの開発センターと連携し、世界市場向けにさまざまな製品を供給していくことになる。
アルストムによると、同社はポーランド初のレベル2の欧州鉄道交通管理システム(ERTMS)を基幹路線の多くで導入した。また、ワルシャワ地下鉄の運行管理装置を納入した。このほか、中央運行管理(CTS)システムを30カ所で、電子連動装置を200駅強で、踏切を1,700カ所で導入した。現在、11拠点で合計4,000人強を雇用している。