ルーマニア、燃料電池車両の調達計画を承認

●座席数160の車両12編成を調達、総費用9億7,300万ユーロ

●調達先企業は非公表も、次官はアルストム製車両の写真を投稿

ルーマニア運輸省は20日、水素燃料電池鉄道車両12編成の調達計画を承認した。鉄道改革庁が進めるパイロットプロジェクトで、国の復興・レジリエンス計画予算のほか、欧州連合(EU)復興基金からの資金を活用する。

調達が予定されるのは、座席数160の車両12編成だ。総費用9億7,300万ユーロには、燃料補給施設の整備や30年間の車両保守業務も含まれる。ブカレストから空港や近県に向かう非電化路線で運行する。

調達計画の承認をソーシャルメディアで発表したイリネル・スクリョステャヌ次官は、オーストリアを走るアルストム製の燃料電池車両の写真も一緒に投稿したが、調達先の企業名は明らかにしていない。

今回のプロジェクトでディーゼル機関車を燃料電池車両に置き換えると、二酸化炭素(CO2)排出量は年間1万8,348トン、窒素酸化物(NOX)は306トン減ると計算されている。

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