トルコ、ロシアへのガス代金の一部をルーブル払い

●両国大統領の会談を機に一層の関係強化へ

●露中銀の電子決済システム「ミール(Mir)」の利用も拡大

トルコのエルドアン大統領は5日、訪問先のロシア・ソチでプーチン大統領と会談し、両国の関係を強化することを確認した。ロシアから調達している天然ガスの支払いの一部をルーブル建てに切り替えるほか、ロシア中央銀行による電子決済システムである「ミール(Mir)」の利用を拡大する。ルーブル決済の割合など詳細には言及していない。

エルドアン大統領はメディアに対し、金融分野での相互協力を強化するための「新ロードマップ」を構想していることを示唆した。

ロシアのウクライナ侵攻後、同国の金融機関はSWIFT(国際銀行間決済ネットワーク)から締め出されており、外国送金が困難になっている。トルコにとって外国人観光客として第2位のロシア人が国内で楽に支払いできるよう、現在5行がミール決済システムの利用拡大に向け準備を進めているもようだ。

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