自動化システムのユーアイパスSRL、ルーマニア最大のIT企業に

●同社の20年売上高は12億レフ、前年からほぼ倍増

●親会社のユーアイパスは2018年、同国初のユニコーン企業に

ルーマニア発の自動化システム世界大手ユーアイパス(UiPath、本社:米国)のルーマニア子会社ユーアイパスSRLが2020年、売上高ベースで同国最大のIT企業に成長した。財務省のデータによると、同社の20年売上高は12億レフ(2億4,700万ユーロ)を超え、19年の6億4,490万レフからほぼ倍増した。

現地ウェブ紙『Economedia.ro』によると、ユーアイパスSRLの2020年売上高は米国のIBM、オラクル、マイクロソフト、アマゾンの現地拠点の売上を上回った。損失は1億9,400万レフで19年の7億8,040万レフから減少した。スタッフ数も同時期に696人から828人に増員している。

ユーアイパスSRLは、ルーマニア発のロボットオートメーション技術開発企業でニューヨーク株式市場に上場するユーアイパスの子会社として2005年に設立された。親会社のユーアイパスの売上高は2020年度が6億700万ドル、21年度は8億9,200万ドルだった。

ユーアイパスは2018年に企業価値が10億ドルを上回りルーマニア初のユニコーン企業となった。21年5月にニューヨーク証券取引所に上場した際の時価総額は350億ドルに上った。その後売上高の伸びが頭打ちになり、最近は株価を下げている。現在の時価総額は91億ドルとなっている。(1RON=28.78JPY)

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