●AIが求人側と求職者の相性を見極めビデオ面接をセッティング
●求職者はAI任せで応募先を選定
ブルガリアの求人マッチングプラットフォーム企業エヌプロイ(nPloy)はこのほど実施した資金調達ラウンドで、200万ユーロの獲得に成功した。調達した資金をもとに、2023年までに中東欧10カ国で新たに事業を展開する予定。今回の資金調達は同国のベンチャーキャピタル、モーニングサイド・ヒルが主導した。
ソフィアに拠点を置くエヌプロイは2018年の設立で、求人と採用活動を円滑にする求人プラットフォームを開発している。同社のサービスは「恋活」向けのマッチングアプリのシステムをベースに求職者と企業を直接マッチングするのを特徴とする。独自の人工知能(AI)アルゴリズムにより、双方の希望に沿ったマッチングを行うことが可能になっている。プラットフォームでは求職者が自ら積極的に仕事を探す必要はない。アルゴリズムが企業と求職者間の相性を感知すると、両者の間を結ぶチャットが立ち上がりビデオを使ったインタビューの日程が設定される。
エヌプロイの創業者の1人、コンスタンチン・ツォネフ氏によると、同社のシステムは従来の求職サイトと異なり、AIのアルゴリズムを利用することで就業経験や資格などと関係の深い仕事のみを表示し、効率的にマッチングを行うことが可能になっている。現在のユーザー数は8万5,000人。導入企業には独ITベンダーのSAP、食品小売大手のリドル、金融大手のポストバンクなどがある。従業員数は約500人。