●世界を網羅する低価格データサービスの実現を目的に掲げる
●試験機は世界最小の衛星規格「ポケットキューブ」を採用
トルコの超小型衛星スタートアップ、ハロースペース(Hello Space)が来年2月に初の試験機を打ち上げる計画だ。世界を網羅する低価格データサービスの実現を目的としている。
試験機の名前は「イスタンブール」。世界最小の衛星規格「ポケットキューブ」を採用し、一辺が5センチの立方体となっている。狭帯域(ナローバンド)通信回線を通じて、貨物の追跡や生産設備の遠隔監視といったサービスを提供できるようにする。これまでにも、海洋、農業、物流、エネルギー、環境、気候分野などにおける計測データを転送するサービスはあったが、ハロースペースではこれを格安で提供できるという。
ハロースペースは今年5月に設立されたばかり。ビュレント・エチェビト大学の超小型衛星プロジェクト「Grizu-263A」の主要メンバー、ムザフェ・ドゥイサル氏と、ソフトウエア企業OBSSテクノロジーの創業メンバーのザファ・シェン氏が立ち上げた。ポケットキューブ衛星を50基強、運営し、モノのインターネット(IoT)技術を応用したデータ通信サービスを確立することを目指す。