●分散型インターネット「ウェブ3.0」のソリューションに取り組む
●ブロックチェーン技術を基盤に顧客仕様のインフラを提供
ブロックチェーンソリューションに取り組むポーランドのスタートアップ企業、ドキシーチェーン(DoxyChain)がこのほど、シード期資金調達ラウンドで220万ユーロを獲得した。新資金をセキュリティ、トランスパレンシー(企業の情報開示)、ビジネスワークフローの自動化に投資し、商品開発と欧米市場進出を推進する考えだ。
ドキシーチェーンは2019年設立で、ブロックチェーン技術を基盤にした分散型インターネット「ウェブ3.0」のソリューションに取り組む。現物書類の管理業務を「ウェブ3.0」に移管し、顧客独自のワークフローを開発できるモジュール式インフラの提供を目指す。ブロックチェーン証明書発行のためのツールキット「DoxyCert」と、ブロックチェーン上で書類を交換するプラットフォーム「DoxyConnect」を10月にリリースする予定だ。
今回の資金調達ではアムステルダムに拠点を置く新興投資会社のLevel2ベンチャーズが主幹事となり、アーリーステージ企業に投資するCV VCなどが投資参加した。Level2の共同設立者であるルドフスキー氏は、ブロックチェーンの基盤構築はコストがかかるため、ドキシーチェーンのようなプラットフォームを利用して業務プロセスとユーザーインターフェースの改善を図るようになると見ている。