●金型や製造設備、車体部品を開発・生産する生産棟を拡張
●約920万ユーロを投じ、生産能力を30%増強
独フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門アウディは9月27日、ハンガリーのジュール工場の拡張工事が完了したと発表した。金型や製造設備、車体部品を開発・生産する部門の生産棟を6,300平方メートル増床し、生産能力を30%増強した。投資額38億フォリント(920万ユーロ)のうち、12億フォリントを政府助成で賄った。同工場ではアウディのほかランボルギーニとベントレーの車体部品も生産する予定。
開所式に出席したハンガリーのシーヤールト外務貿易相は、自動車関連産業の昨年の生産額は9兆3,000憶フォリント(226億ユーロ)で、2010年の3兆6,000憶フォリントから大きく増加し、15万人の雇用を生み出していると述べた。また同国は国益を重視し他国とは異なる対応を取ってきたとし、雇用維持を目的とした投資促進プログラムが成功しているとの見方を示した。
ジュール工場は2005年に設置された。現在の従業員数は700人。(1HUF=0.33JPY)