「死んでみませんか」~ロシア

ロシアのインスタグラマーが先月、「ニセ葬儀」サービスの提供を始めた。自分の葬儀を執り行うことで「新しい才能や超能力を発見したり、事業を成功に導いたりするチャンスを得られる」という売り文句だ。棺に入って土葬される経験もできるという。

この珍商売を始めたのは13万人のフォロワーを誇る「ビジネスコーチ」エカテリーナ・プレオブラジェンスカヤさん。オンラインによる「簡易型」と土葬も含む「完全型」のパック商品2種を用意した。

「簡易型」のお値段は60万ルーブル(1万5,635米ドル)。「恐れや不安を治すストレスセラピー」で、顧客が人生の「一章」を終え、「神による癒し」と「灰からの再生」を体験できるとしている。

「完全型」は顧客の希望する宗教・世界観に沿って全ての儀式を行う。「埋葬」体験では、顧客が実際に棺に横たわり、最長60分、土の中に「埋まった」のち「生き返る」。この経験を通して、「生きる目的がはっきりわかり」、新たに「生きたいという強い願望」を自覚できるとされる。棺は記念に持ち帰ってもよい。

プレオブラジェンスカヤさんは「葬儀」の効果について、儀式を一つ一つこなしていくことで「自らの人生を検証し、そして愛することができるようになる。そして、何をするために生まれて来たのかがわかり、これまで知らなかった能力を発揮できるようになる」と説明している。(1RUB=2.39JPY)

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