広東省珠海市で13日閉幕した中国国際航空宇宙博覧会で、中国電気科技集団(CETC)が発表したドローンが波紋を広げている。ロシア軍に対するウクライナ軍の反撃で一般にも知られるようになった、トルコの「バイラクタルTB2」の明白なコピーだからだ。胴体と逆V字翼が一体化した構造からエンジンの位置、吸気口まで全く同じ。わずかに翼の先の形状や、アンテナが外側についているところが違うだけという。
バイラクタルは、ドローンメーカーのバイカル・マキナとセラミックメーカーのケール・グループが共同開発した中高度長時間滞空型の無人航空機(MALE UAV)。トルコが誇る攻撃型ドローンで、ウクライナ戦争でロシア軍の兵器破壊に貢献した。
果たして、形状からすれば「瓜二つ」にみえるCETC製ドローンが、バイラクタルと同じ性能を有するのかどうかはわからない。ただ、モノが兵器なだけに、そして、CETCが世界の軍需企業ランキングで20位内に入る大手企業なだけに、「ここまでやるのは度を越している」という声が出ている。