フィンランドIT企業、ポーランドの会話型ボット開発インテリワイズ買収

●ポーランドではボット(Bot)市場が急成長

●エフェクテは同国で大中小の企業顧客を開拓し事業拡大を狙う

フィンランドのITサービス会社、エフェクテ(Efecte)はこのほど、ポーランドの人工知能(AI)ソリューション開発のインテリワイズ(IntelliWise)を買収した。インテリワイズのAI先端技術と有能な開発チームを取り込み、研究開発力の増強を図るとともに、ポーランドで大中小の企業顧客を開拓し、事業拡大を狙う。取引額は明らかにしていない。

エフェクテは1998年設立で、ITサービス管理ソリューションやクラウドベースのITソリューションを提供する。企業の業務デジタル化で重要な役割を担うAI採用業務自動化ソリューション事業を強化する戦略で、インテリワイズの会話型AIソリューション(チャットボット)を統合したサービスをフィンランド、スウェーデン、ドイツ、スペインで提供する考えだ。

ポーランドでは事前に設定された処理を実行するプログラムである「ボット(Bot)」市場が急成長している。2006年設立のインテリワイズはチャットボットの有力プロバイダーだ。会話形式で問題解決に導くチャットボットは人手とコストを抑えられるため人事や従業員サポート分野でも需要が高まっており、エフェクテ傘下で他の欧州市場進出が進むことを期待している。

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